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2019-01-15 (Tue)
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樹魔・伝説 1/3
樹魔・伝説 2/3

続きです。

ある日、夢の中でジロウはラヤーナ・ミゼーラという僧の「ラダを殺せ」という声を聞きます。それはかつて『思念エネルギー理論』を公表したため危険人物とされた実在する僧で、ヒマラヤで消息不明になっていました。

ジロウは、同じ夢を見たディエンヌと共に、夢で聞いたヒマラヤにあるタンボチェ僧院へラヤーナを探しにゆきます。ジロウもディエンヌも、ラダによって完全に否定されている『精神感応(テレパシー)』を感じていたのです。

ジロウの心の中に、ディエンヌもまたジュマによって再生されたのではないかという疑念が生まれます。しかも、爆破によるギリギリのエネルギーで再生されたジロウと違って、ディエンヌはジュマによって”完全に”再生されたのだとしたら・・

生き延びるために宿主のDNAを進化させるジュマが、人間の次の進化のために必要なものとして選んだのが『精神の進化』だとすると・・

やがて進化を続けた精神は、三次元宇宙のみならず多次元宇宙にまで進出し、さらには時間さえ超える多次元時空的な存在になる。人間の進化の先は、時空を超えて全宇宙に全存在するようなものになってしまう、ということです。

ジロウは、タンボチェ僧院に残された、ラダによって封印された化石人類学の古書を読んで衝撃を受けます。

ラダによる教育では、ダーウィニズムこそが絶対不動の進化論だと教育されてきました。しかし、その古書に書かれていたのは、ダーウィニズムを肯定しながらも、人類に限っていまだに失われた環(ミッシング・リンク)があるというのです。

人間の進化パターン。それは、退行的跳躍進化とでもいうようなものでした。その種として最高度に進化した形で突然歴史に登場したネアンデルタール人は、退化しながら増え拡がり、種としての限界がくるやいなや、まるでどう進化したらさらに先へ進めるかしっているかのようにクロマニヨン人として生まれ変わる。

種としての形態が不連続なのにもかかわらず、二つの種の文化が継続しているのは、この跳躍進化によるものだという。

クロマニヨン人もまた、その直接の子孫である現代人よりも数百グラム重い脳を持ち、体格もはるかにすぐれていたにもかかわらず、退化しつつも増え拡がり続けて種の限界に向かっている。

そして、次の跳躍進化によって、今度は宇宙に対して適応過剰の新人類に生まれ変わるであろう。。

その人類の異常な適応性と進化パターンの真の理由は・・

ラダは、人間の精神を持つにいたっていない人属(ヒトゾク)の宇宙人で、人類の文明をひとつにまとめた上で絶望を与え、一度で効率的に滅ぼした後に地球を我が物にすることが目的でした。

しかし、皮肉にも精神を封じ込めて科学文明を高めた結果種の限界に追い詰められた人類の次の跳躍進化を早めてしまったのです。

その人類の思念エネルギーによって誕生した新しい世代の人間。それは、4か月ほど前から0.5%の割合で生まれ始めた、声もあげずに眠り続ける新生児たち『スリーピング・ベイビー』。

その子供達こそが、人類の次の進化である精神を進化させた『高次の人類(ホモ・スペリオール)』だったのです。





とまあ、こんな感じのSF物語です。

アーサー・C・クラークの『幼年期の終り』を彷彿とさせるストーリーですよね。

科学文明、物質文明に偏って進みつつある現代文明の行く末を重ねて想像してしまいます。
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| 漫画 | COM(0) |
2019-01-09 (Wed)
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民話というのは、『昔話』、『動物昔話』、『笑話』、『伝説』の4つが含まれるというのが定説なのだそうです。

不思議なのは、国境や民族を超えて世界各地で似たような物語(類話)が語り継がれていて、それが一体どうしてなのか、どこに起源があるのか、ということは学者によってさまざまな説があっていまだに分かっていません。

そして、民話のいくつかは、信仰を隠すためにも使われたのかもしれません。いくつかの民話の中に出てくるシンボル(特定の物や色、形など)は、神話や福音書、聖書にも共通するものがあって、もしかすると信仰が命がけだった時代に母から子へと連綿と語り継がれてきた何かがあるのかもしれません。特に男性優位の時代や社会で信仰の自由がなかったりしたら、軽視されていた“女子ども“の語る物語は取るに足りないと見逃されたのを隠れ蓑にして、本当に伝えたい信仰を色んなシンボルを使って、何でもない物語の中に紛れ込ませて語り継いだのかなと思います。

誰が、いつ、作ったのか、ということよりも、なぜこれが語り継がれてきたのか、ということを考えながら色々と想像をふくらませるのも面白いかもしれません。

上にあげた『グリムの昔話』は、編纂者のグリム兄弟が書いたものにより忠実に翻訳されていて、結構残酷だったりしますが『(1)の野道編』『(2)林の道編』『(3)森の道編』と、子供の年齢や成長に添って収録されています。大人が読んでも面白いです。

そして、このシリーズの翻訳者のおひとり矢﨑源九郎さんが編纂された『世界の民話』

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は、世界各国の民話から、一か国一遍を目標として81編選ばれています。

これを読みながら、日本にある似たような昔話を見つけたり、各国で共通する考えなどを見つけるのも楽しいです。

大人になってから読み返す民話もまた、視点を変えると奥が深くて面白いですね。

| 読書感想 | COM(0) |
2018-12-27 (Thu)
※私はいかなる宗教もやっていません。色んな宗教や神話について読んだりするのが好きなだけで、それが正しいとか間違っているとか言おうとしている訳ではないです。


創世記にも色々ありますが、グノーシス派キリスト教の宇宙観と救済論がちょっと面白いなと思ったので書きます。(しつこいようですが、私の持論じゃないですよ。グノーシス派の人達がそう言ってるだけです。私はへえ~そんな考えもあるんだ、程度です。こんなこと、ほんとかどうか誰にも分かりませんからねえ。。)


(『失われた福音』より引用)

 グノーシス派の宇宙観では、根本的な亀裂が宇宙にあるとする。『ヨハネによる秘密の書』(外典)というグノーシス派の書物では、イエスは弟子のヨハネに、天地創造がどのように起こったか明かしている。ここでは創世記とは全く違う話をヨハネに示しているのだ。

 彼らの宇宙観では、唯一の神、完璧な神は、ヘブライ語聖書の神よりも偉大な目に見えぬ例(Spirit)として述べられている。完璧な神は絶対的に完全で、無限で、深淵で測り知れず、永遠で、言いようがなく、名前の付けようがない。存在するすべてのものよりもずっと偉大で、空間や時間を飛び越えており、全慈悲と知恵の源で、全により宇宙を維持するすべての世界の長だ。すべてのものの父母である創造の主は、男性と女性の完璧な対だ。この対が原始的な存在を次々と作り出していった。グノーシス派はこのような存在を「バルベロ」と呼んだが、それは存在するすべてに選考する「完璧な霊」のイメージである。そこから、「イオン」、つまり「完璧な神」から男女の働きにより、様々な創造が行われた。その詳細を述べる必要はない。ついには、「ソフィア」と呼ばれる天の知恵が作り出されたのだ。

 そして、これが問題の始まりだ。

 ソフィアは、一人で、男の関わりなくやっていくことを決めたのだ。『ヨハネによる秘密の書』は次のように述べている。「ソフィアは霊の許可も同意もなく、伴侶に話すこともなく、自分に似た何かを作りたかった」。この大きな望みにより、彼女は「ヤルダバオト」という子供を作る。ヘブライ語でこの名前は、「彼女はしるしにより創造した」という意味だ。ヤルダバオトは、われわれが通常神と呼ぶもの、つまり聖書の神となる。グノーシス派では、彼はすべてを創造した真の神ではなく、ずっと下等なもの、ヤルダバオトである。グノーシス派は、この神を嫉妬深く邪悪で、自分以外に素晴らしい霊の存在があることを知らず無知だとしている。この神は自分が誰なのか、どこから来たのか知らない。このたかが知れた神から人類は生まれたのだ。その結果として人間は、真の命と善の源である完璧なる神から遠ざかってしまった。つまりは、ヤルダバオトは創造をやり損ったということだ。『トマスによる福音書』には、「世界を知った物は、それがただの死骸であることに気付いた」とある(発言56)


(引用終わり)

2世紀初めの伝道者であり、もっとも偉大なグノーシス派キリスト教の教師と言われたヴァレンティヌスの解釈によると、

”神聖なイエスは、わがままな神ソフィアを見つけて一緒になり、宇宙を再び調和させるために、肉体を持った。”

そうで、グノーシス派にとって人間の姿をしたソフィアこそがマグダラのマリアと信じられていました。

彼らは、彼らの神話に基づき、

宇宙の根源的な亀裂はソフィアが伴侶から離れた事で起こり、そしてイエスの使命は、ソフィアとの婚礼により“ソフィアが一人で行った”間違い(天地創造のことですね)を直すこと

だと考えます。すなわち、真の救済とは、新しいアダムと新しいイブの共同の贖い(まあ、肉体による・・ということですね)によってもたらされる、ということらしいです。

なるほどなるほど。パウロによるキリスト教と真逆ですね。

でもまあ、三大宗教の主流はどちらかというと男尊女卑の傾向が強いので、『男性エネルギーと女性エネルギーのバランスをとる』とも取れる初期グノーシス派の教えにも一理あるのかもしれないなあと思いました。(ほんとにしつこいようですが、宗教批判とかじゃないですよ。単なる感想です。)

※何でもそうですが、特にこういう方面の思想は紙一重なので、中途半端な興味と知識でやると非常に危険だと思います。今のグノーシスは全く別物だと思います。そして神話や福音書は、初期のものであっても当時の時代背景などから隠喩的な表現にならざるを得ないということもあるので直接的な意味で受け取ることは出来ないという事を念頭において読んだ方がよいです。
| 日々の雑記 | COM(0) |
2018-12-23 (Sun)
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12月25日。
北半球で日照時間が長くなり始める頃で、「光が闇に打ち勝つ」ことを象徴しているそうです。

キリストやミトラの誕生日ともされるのは、この太陽信仰がもとになっているのでしょうね。無敵の太陽の誕生日になぞらえて。

世界でただひとつ太陽を国旗に持ち、天照大神を祖神とする日本にとっての12月25日って何だろうとふと思って調べてみると、この日に天照大神が天の岩戸から出てきた日かもしれないのですね。へえ〜。(旧暦の1月8日で、年によって違いますがだいたい西暦12月25日頃)

冬至の日から3日後というのも意味深です。(キリストの復活と天の岩戸開きの類似点かも。もしかすると、宗教としてのキリスト教にとっては死後の復活による「誕生」の方がむしろ重要なので、この日を隠された意味での"誕生日"にしたのかなとも思います。ベツレヘムの星の位置から計算した誕生日は12月25日じゃないという人もいますし。素人頭なので全然違うでしょうが。)

世界中の神話や宗教は、ひとつの雛形から出来ていると言われますが、おおもとを辿るとやっぱり太陽信仰だったのかなと思います。

とすると、クリスチャンでなくとも12月25日を祝うことは、原始宗教そのものなのでしょうね。

(※ニムロデと結び付けて、太陽信仰=サタニズムと解釈する人もいますが、ここで言いたいのはお日様の恵みに手を合わせる百姓の純朴な思いということです。)

今よりもずっとお日様の恵みが命と直結していた昔の人々にとって、太陽が生まれ変わる日を祝う事は自然なことだったのでしょう。

私は特定の宗教はやってないので、この日は改めてお日様に手を合わせる日にします。

世界各地の太陽信仰についてはあまり詳しくないのですが、12月25日をどうとらえているかという点を調べたら面白いかも。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/太陽神

我が家のベツレヘムの星😆今年のツリーは息子が全部用意してくれました。(めんどくさいので助かりました。)
| 日々の雑記 | COM(0) |
2018-12-23 (Sun)
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前回からの続きです)

2030年、異常気象による慢性的な食糧危機と新エネルギーの独占が主な原因で第三次世界大戦が起きます。”神の御名において”という宗教と”自由のために””平等のために”というイデオロギーを大義名分として。

それからおよそ一世紀後、今度は食糧をめぐって第四次大戦が起きそうになりますが、どこからともなく現れた天才科学者・ラダによる”気象力学”で人類は永久に飢えから解放され、新機軸による農業・鉱業の発展に伴い世界は言語の統一をはじめ安定した単一文化になってゆきます。(このあたり、NWOっぽいですね)

ラダは政治と科学を完全分離し、地球連邦政府に唯一干渉されない研究都市を作ります。そして「人類の存亡にかかわる事態が起こった時にめざめる」と言って眠り(コールドスリープ)につきます。

それから約400年後・・

ラダの功績により、人類は全てに行き届いた社会で物心ともに充足を感じてはいるものの、おのれ自身の存在感や価値観を見失ってゆきます。

創造性を未来にばかり向けるラダの社会科学による単一指向性は、人々を宇宙へ出てゆきたいと切望させます。

しかし、そこには大きな問題が。高度な科学技術をもつはずの研究都市で、唯一宇宙局だけ技術開発が遅れて宇宙進出にブレーキがかかっているのです。

送り出す宇宙船がことごとく壊れ、行方不明になっていることを、研究都市は「完璧な宇宙船がまだ完成していない」と言いますが、実は宇宙船は既に出来ているのです。

ただ、そこには大きな問題がひとつ。本当の理由は、

人は、宇宙空間で正気を保てない。

しかし、ラダによって”精神”を否定され、かわりに”意識”という言葉を使わされ、『脳を離れた”意識の単独な存在はありえない。意識は脳の活動によっておこる電気的変化である”』と信じ込まされている人類には、その理由が分かりません。

精神を完全否定するラダの科学では、人は宇宙へと出てゆくことは出来ない。人類は種の限界を感じざるを得ないのです。

そして、それを証明するかのようにゼロに向かう未来曲線。人口推移、出産率、死亡率、平均寿命から出される未来予想は、人類の衰退(絶滅)をはっきりと示していたのです。

一方、ジュマによって再生されたジロウ(フレミング博士の本当の名前)は、思念エネルギーを感じ始めます。

それは、ラダに完全否定されていた精神エネルギー・・テレパシーだったのです。


思いのほか長くなりそうなので分けます。

つづく。
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